raincafetokyo

東京のあれこれを楽しむ生活。アートな日常と読書。

東中野のアトレで、「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延を立ち読みしていたら、1ページ目に「いずれにせよ、購入することが大切だ」と書いてあったので、買ってみた。
面白かった。よく調べて、心から伝えたいことを書けばいい。というまっとうな話だったけれど、語り口がよかった。そして、心から伝えたいことを書いている、稲垣えみ子の「人生はどこでもドア」「魂の退社」「寂しい生活」も読みたくなり、読了した。この人は、本当におもしろい。
元朝日新聞の記者である、アフロヘアーの53歳が、原発事故後に、電気にもガスにも依存しないで、超アナログなシンプルライフから始まる、さまざまな冒険と日常生活を書き綴っている。
何にも準備せずに、フランスのリヨンに飛び立つ話。エアビアンドビーを利用して、いつもと変わらない生活をするために、マルシェのオバちゃんやカフェのイケメンとコミュニケーションを図りながら、下町風生活を構築する。「寂しい生活」では、電気代150円に至る、すばらしき銭湯生活の実践を、魂の退社から書き綴っている。面白くて一気によみ通した。
同時進行で、大部の「重力の発見」「量子革命」も読み通したのだけど、勤め先の工場の若者に、「ただ読み通しただけだよね、分かってないでしょ?」と突っ込まれて、超傷つく。そう、元引きこもり、工場メンバーは、物理の基礎をしっかり学んできた人たちだった・・。そして、はい、まったく理解していません。ただ、これらを読んでいることを自慢しているだけです。ということを指摘されて、ドキドキした。いと恥ずかし。

転職活動、とりあえず失敗。2回目に担当した人、あきらかに人格的に問題がある人だったけれど、彼が離職者のサポートをしていることに暗たんたる気持ちになる。面談の「講評」を見ると、聞きたいことに答えなかったことに対する非難が書かれていた。面接されながら、「ああ、この人はストレスを感じているだろうな」と思いながら、最初5分くらいで結果が予測できてしまった。すぐにホワイトボードを使って解説する癖があるみたいだった。この人にも居場所や裁量権が与えられているということ。
ビッグイシュースタッフの、教養、思いやり、謙虚さに改めて感謝する。
ともかく、いろんなことに感情を揺さぶられながら、どんな風に生きていこうか、毎日京王線で20分間考える日々。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

このブログにコメントするにはログインが必要です。